小児整形外科とは
主に新生児~思春期にあたる年代を対象とした整形外科になります。お子さんの運動器でみられている異常や病気について診療していきます。
例えば赤ちゃんであれば、先天的な整形外科疾患が関係することが多いです。股の開きが悪い、歩き方がおかしいといったことがみられると、発育性股関節脱臼の可能性があります。ちなみに同疾患は約1,000人に1~3人の割合で起きるとされています。また出生時から足が内向きになってしまっている先天性内反足(約1,000人に1人の割合)、先天性筋性斜頸(首が一方に傾いたままで、上手く首が回らない。多くは1歳半頃までに改善)、骨形成不全症(骨が脆弱で骨折を繰り返す 等、発症の割合は2万人に1人程度)などが発症することもあります。
また成長に伴って起きるとされる、成長痛やオスグッド・シュラッター病(小学校高学年~中学生の世代でみられる膝等の使い過ぎ症候群)のほか、脚の長さが左右で違う、学校健診で脊柱側弯症の指摘を受けたなど成長異常や変形が見受けられるという場合もご受診ください。
このほか、骨折や捻挫、スポーツ時の外傷や障害などにつきましても、お子さんであれば成長期であることを考慮しながら治療やリハビリテーションを行っていきます。
以下の症状に心当たりが
あれば、一度ご受診ください
- 股関節の動きが良くない
- よく転んでいる
- 扁平足である
- 足を引きずるようにして歩く
- 姿勢が良くない
- O脚、あるいはX脚をなんとかしたい
- 背骨が曲がっているように見える
- 昼ではなく、夜間などの時間帯で膝を痛がっている
- など
小児整形外科で扱う代表的な
整形外科疾患
発育性股関節形成不全、股関節臼蓋形成不全、ペルテス病、大腿骨頭すべり症、O脚、X脚、小児期扁平足、先天性内反足、脚長不等、小児の骨折、歩容異常、ばね指、脊椎異常(先天性側弯症、特発性側弯症)、腰椎分離症、腰椎椎間板ヘルニア、先天性斜頸(筋性斜頸)、環軸椎回旋位固定、オスグッド・シュラッター病 など